乳幼児期の子どもの発達に欠かせない感覚遊びのねらいをくわしく解説
乳幼児期は感覚の発達が著しい大切な時期です。保育園では、五感を育む感覚遊びを積極的に取り入れています。しかし、どのようなねらいで進めるべきか悩む保育士も多いのではないでしょうか。本記事では、感覚遊びのねらいと、それぞれの感覚が子どもの発達にどのような効果をもたらすのかくわしく解説します。
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目次
感覚遊びとは?
感覚遊びとは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感を使って子どもの感覚を刺激し、総合的な発達を促す遊びです。近年、子どもの脳の発達において、感覚からくる経験の重要性が注目されており、感覚遊びの教育的価値が広く認識されるようになってきました。最近では、「センサリープレイ(センサリー:感覚、プレイ:遊び)」という用語で広く認知されています。
感覚遊びの5つのねらいと重要性
感覚遊びには、以下の5つの主なねらいと重要性があります。
五感を刺激し、感覚を研ぎ澄ます
乳幼児期の子どもは、感覚遊びを通して、さまざまな素材に触れ、色や形、音、匂い、味を体感することで、五感が研ぎ澄まされていきます。 五感が発達すると、物事を正しく認識する力が身につき、豊かな感性や知覚が育まれます。
手先の器用さと運動能力を育む
感触遊びでは、こねる、ちぎる、丸めるなどの指先を使った動作が必要となり、手先の器用さが育ちます。 また、遊びのなかで投げたり体を動かしたりと、大きな運動も取り入れられるため、全身の運動能力の発達にもつながります。
想像力と創造性を豊かにする
感覚遊びでは、素材を使って自由に遊ぶことができます。 子どもは遊びを通して想像力を働かせ、創造的な活動を楽しめます。素材を自由に扱うことは、豊かな発想や創造性を育むためにも効果的です。
コミュニケーション能力を高める
集団で感覚遊びを行うと、子ども同士が物を共有したり、遊び方を伝え合ったりする機会が生まれます。 そうした体験を通して、社会性を自然に身につけ、言葉でのコミュニケーション能力を高めます。
集中力を向上させる
子どもは感覚遊びのなかで、さまざまな感覚を体験しながら活動に熱中します。新しい発見に夢中になることで、好奇心が刺激され、自然と長時間集中し続けられるようになります。こういった遊びのなかで、注意力や持続力、集中力が向上します。
保育園で取り入れたい感覚遊び
保育園の感覚遊びでは、安全な食材や日用品を使うのが一般的です。ここからは、安全な素材を使った遊びとねらいについて、以下でくわしく紹介します。
スポンジ遊び
スポンジ遊びには、投げたり転がしたりするだけでなく、絵の具で足形や手形を作ったりと、手先の運動能力や想像力を育むねらいがあります。スポンジは柔らかく、自由に形を変えられるため、0歳児の保育にも安心して活用できる素材として採用されています。
新聞紙遊び
新聞紙遊びには、創造性、運動能力、感覚など多岐にわたる発達を促すねらいがあります。新聞紙は、音や感触が楽しめ、見立て遊びやゲームなど、子どもが夢中になる遊びが豊富です。水を含ませて粘土のような感触を体感するなど、さまざまな遊び方で楽しめるでしょう。
緩衝材(プチプチ)遊び
プチプチ遊びには、手先だけでなく全身の運動能力の発達を促すねらいがあります。プチプチを丸めてテープで留めれば、プチプチボールになり、軽くて安全なボール遊びができます。 大きめのプチプチを用意すれば、その上に寝転がったり踏みつけたりと全身で不思議な感触を味わうことができ、子ども達も夢中になって遊ぶでしょう。
絵の具遊び
絵の具遊びには、絵の具の色や質感、においなどを体験を通して、集中力や好奇心、自己表現力の発達を促すねらいがあります。絵の具のべたつきや変化する様子を観察したり、フィンガーペインティングや足形、手形で模様を作ったりと、子どもの集中力や創造性の強化に効果的です。トイレットペーパーの芯や野菜など身近な素材を使ったスタンプ遊びも子ども達に人気があります。
砂遊び
砂遊びには、運動能力、創造力、社会性を育むねらいがあります。砂の重みや質感を体感しながら、トンネルや泥団子作りなどを楽しめます。道具の取り合いで喧嘩になることもありますが、社会性を身につけるための欠かせない経験です。子ども同士でどう解決するかしばらく見守ることも必要でしょう。また、日当たりによって砂の温度の違いにも注目させると感覚を育てる体験としておすすめです。
泡遊び
泡遊びには、泡の不思議な感触を体感しながら、想像力や感覚を育むねらいがあります。「モコモコ」「フワフワ」とした泡は、子ども達に大人気です。泡に絵の具を混ぜて色遊びしたり、泡に洗濯のりを加えて泡スライムを作ったり、こねてちぎってのばしてと遊びの幅が広がります。
すずらんテープを使った遊び
すずらんテープは色鮮やかで「シャラシャラ」と音がするため、手先の運動能力や五感を刺激するねらいがあります。すずらんテープは、天井に吊すとヒラヒラと揺れる様子や音を楽しめ、手で縦に裂くとまた違った感触が体験できます。大きいクラスの子どもには、すずらんテープを使ったボンボン作りに挑戦すると、達成感が味わえ喜びにつながります。
感覚遊びをするときの注意点
第一に、安全性の確保が最優先です。使用する素材は、口に入れても危険のないものを選びましょう。また、感触遊びをする前にアレルギーをもつ子供がいないかの確認も重要です。特に、小麦粉などの食材は、触っただけでアレルギー反応を起こしてしまう危険性があるため十分注意しましょう。
子どものなかには、初めてのことに慎重だったり、汚れるのが苦手だったりする子もいます。子どもに無理強いはせず、徐々に親しめるよう配慮することも重要です。焦らず、子どもの気持ちに寄り添いながら導いていきましょう。
園児の発達に合わせた感覚遊びで楽しく遊ぼう!
園児の発達に合わせた感覚遊びを取り入れることで、五感を刺激しながら楽しく遊ぶことができます。保育士は安全性に配慮し、年齢に適した素材を用意しましょう。新しい感触に親しめるよう寄り添い、言葉がけをしながら一緒に楽しむことが大切です。
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