外遊びは、こどもの五感を育むために重要です。しかし、どのような効果があるのかわからない方もいるでしょう。この記事では、外遊びによる五感の育まれ方について解説します。おすすめの外遊びも合わせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間：3分

外遊びによる五感の育まれ方

ここからは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚が、それぞれ外遊びでどのように育まれるのかについて解説します。

視覚

自然の中で遊ぶと、さまざまな色彩や形、光と影のコントラストに触れられます。たとえば草木の緑や花の色とりどりの美しさ、鳥や昆虫の動きなど、視覚的な刺激が豊富です。これらの視覚情報を通じて、色彩感覚や遠近感、物体の形や大きさの認識などに対する理解が発達します。

聴覚

自然の中には、風の音・鳥のさえずり・葉っぱの擦れる音・水の流れなど、さまざまな自然音が存在します。遊びの中でこれらの音を聞くことで、音の違いやリズムを感じ取る力が養われます。都市部では感じにくい静寂の中での音も、自然の中では豊かに感じられるため、聴覚の幅を広げられるでしょう。

嗅覚

外遊びを通じて、草花の香り・土の匂い・雨上がりの空気の匂いなど、さまざまな自然の香りを感じられます。多様な香りを感じることで、嗅覚が鍛えられ、違いを認識する力が育まれるでしょう。

味覚

外遊びでは、季節の果物や野菜をその場で味わうことができる機会があります。たとえば畑で収穫した野菜や果物を食べることで、採れたての新鮮な味を楽しめるでしょう。さまざまな味を感じることで味覚が豊かになり、食べ物本来の味を楽しむ力が養われます。

触覚

外遊びを通じて、砂・土・葉っぱ・木の幹など、さまざまな自然の素材に触れられます。多くの素材に触れることで、触覚が発達し、異なる質感や温度を感じ取る力が身につくでしょう。触覚の発達は、手先の器用さや感覚の鋭敏さにもつながります。

五感を鍛えるメリット

五感を鍛えるメリットは、以下の3つです。

 

• 表現力が身に着く
• 想像力が豊かになる
• 危機管理能力が身に着く

表現力が身に着く

五感を鍛えると、感覚が豊かになります。豊かな感覚は、言葉・絵・音楽など、さまざまな形で表現する力にもつながります。たとえば視覚や聴覚を通じて感じた美しい景色や音色を描写したり、触覚で感じた質感を文章にしたりすることで、表現力が向上するでしょう。

想像力が豊かになる

五感からの刺激は、脳のさまざまな部分を活性化させるため、想像力を豊かにします。たとえば、さまざまな匂いや音を組み合わせて新しい物語を考えたり、触った感触から新しいデザインを思いついたりすることもあるでしょう。

危機管理能力が身に着く

五感を鍛えると、周囲の変化に敏感になるため、危機を察知する能力が向上します。たとえば異常な音や匂いから危険を早期に察知できると、適切な対応ができるでしょう。また視覚や触覚を通じて、危険な場所や物を識別する能力が高まるため、安全に行動する判断力も身につきます。

おすすめの外遊び

おすすめの外遊びは、以下の3つです。

 

• 探索遊び
• 斜面遊び
• 泥遊び

探索遊び

探索遊びは、こどもが自然環境の中で自分の五感を活用しながら遊ぶ活動です。たとえば森や公園で葉っぱの音や鳥のさえずりを聞いたり、さまざまな植物や昆虫を観察したりすることで、視覚や聴覚が鍛えられます。また触覚を使って木の幹や石の質感を感じ取ることで、自然ならではの雰囲気を体験できるでしょう。

斜面遊び

斜面遊びは、子供たちが斜面や坂道を利用して遊ぶ活動です。斜面を駆け下りたり、登ったりすることで、バランス感覚や筋力が鍛えられます。また斜面を転がることで、視覚と触覚に対して同時に刺激が加わるため、感覚統合の促進にもつながるでしょう。運動能力を高めるだけでなく、楽しみながら体と感覚を同時に鍛えられるためおすすめです。

泥遊び

泥遊びでは泥で自由に形を作ったり、水と泥を混ぜて遊んだりすることで、触覚・視覚・嗅覚などに刺激を与えられます。泥の感触や冷たさを直接体感することで、五感をフルに活用した遊びを楽しめるでしょう。

外遊びでこどもの五感を養おう！

外遊びでは、こどものさまざまな能力を高められます。特に五感を養うと、表現力や危機管理能力などの向上にもつながるため、積極的に外遊びを取り入れましょう。