子どもの感覚を育むためには、さまざまな素材に触れる機会が大切です。しかし、汚れが気になり、遊びの選択肢が限られてしまうという方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、年齢別に汚れない感覚遊びのアイデアを紹介します。

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感覚遊びで育まれる効果とは？

感覚遊びとは、五感を刺激して子どもの発達を促す遊びのことです。近年では、センサリープレイ（センサリー＝感覚、プレイ＝遊び）という用語で広く周知されています。感覚遊びで五感を刺激することは、脳の神経回路（シナプス）の強化に効果的です。シナプスが強化されると、手先の器用さや表現力、集中力、思考力、想像力などの能力が養われます。

 

さまざまな物に触れながら遊ぶことで、子どもの総合的な発達を促す効果が期待されています。

【年齢別】汚れない感覚遊びのアイデア

ここからは、年齢ごとに出来る感覚遊びをいくつか紹介します。

0歳児におすすめの感覚遊び

0歳児は一生のうちで最も成長が著しい時期です。親子の愛情を深めながら、お子様のペースに合わせた感覚遊びを取り入れましょう。

スポンジ遊び

スポンジは柔らかく形が自由に変形できるため、投げたり転がしたり握ったりと手先を使う動作が豊富にできます。色鮮やかで形の違うスポンジを用意すれば、視覚からの刺激も加わり、五感を総合的に育む遊びとして最適です。

紙コップにボタンを入れた音遊び

紙コップにボタンやビーズを入れ、振ったり転がしたりすると様々な音が楽しめます。大きさや素材の違いで出る音の違いを体感することで、聴覚が刺激されます。また、紙コップを握って触れるようになれば、手先の運動能力に加え、好奇心や思考力の発達にもつながるでしょう。

すずらんテープでひらひら遊び

すずらんテープは色鮮やかで「シャラシャラ」と音がするため、視覚と聴覚を刺激できます。天井や紙コップに付けてヒラヒラと揺れる様子を楽しんだり、手で裂いて違った感触を体験したりと、手先の運動能力や五感を総合的に育む遊びができます。

1～2歳児におすすめの感覚遊び

1～2歳児は五感や言葉の認知能力が高まり、見ている世界が広がる時期です。発達に合わせた遊びを通して能力を伸ばしていきましょう。

プチプチ遊び

プチプチは気泡を押して潰す簡単な遊びですが、指先の器用さを育み、手先の運動を促します。まだ握力が足りず潰せない子どもには、プチプチを丸めボールにして遊んだり、踏んだりしてプチッと割れる感覚を楽しみましょう。

ビニール袋に色水入れた水クッション

ビニール袋に色水を入れると、色鮮やかな水クッションができます。投げたり転がしたりして遊ぶことで、遊びながら視覚と触覚を刺激できます。また、水の重さを感じられるため、手先の運動能力も育まれるでしょう。

片栗粉で手作りスライム遊び

片栗粉と水だけで作れる手作りスライム遊びは、片栗粉のサラサラな感触から徐々に固まっていく変化が楽しめ、想像力と好奇心を高めます。出来上がったスライムを掴んだり、形を変えたりする動作を通して、遊びながら手先の器用さも養われていきます。

3歳児以上のおすすめの感覚遊び

3歳児以上は、活動範囲が広がり、好奇心旺盛な時期です。自我もはっきりしてきて意思表示をすることも多いでしょう。子どもの気持ちに寄り添い、得意な遊びを取り入れながら楽しみましょう。

アルミホイルで作る「ちぎり絵」

アルミホイルを使ったちぎり絵は、安価で手軽に作れる素材として人気があります。アルミホイルをちぎったり丸めたりして、さまざまなな形や質感を表現でき、創造力と手先の運動能力を育みます。光の反射で立体的な表情が出せることを発見できれば、作品の幅が広がるでしょう。

空き箱に色画用紙を貼った「のぞき箱」

箱の中に小物を入れ、穴からのぞくと不思議な世界が広がります。色とりどりの画用紙を使えば、視覚的にも楽しめ、創造力も高まるでしょう。また、手作りならではの愛着も生まれるため、自己表現力が育まれます。

お手玉キャッチボール

お手玉を投げて受け止める簡単な遊びですが、投げる、受け止める動作が意外と難しく、試行錯誤をする子どもも多くいます。動作を繰り返すことで、自然と手のバランス感覚やリズム感が身につき、さらに運動能力も鍛えられるます。

感覚遊びは親の見守りも大切

感覚遊びは子どもの発達に大切な役割を果たしますが、親の見守りも大切です。危険な素材を使わないよう注意し、子どもの興味や能力に合わせた遊びを提案しましょう。また、一緒に遊びながら子どもの気持ちに寄り添い、親子の愛着関係を深めることで、情緒的な発達も促進できます。感覚遊びを通して、五感を総合的に育むだけでなく、親子の絆も深めます。

雨の日やマンション住まいでも感覚遊びを楽しみましょう

外遊びができない雨の日や、マンション住まいでも感覚遊びは十分に楽しめます。身近な素材を使った手作り遊びなら、安価で気軽に取り組めるでしょう。感覚遊びは、新聞紙やビニール袋、空き箱など、ちょっとした工夫で五感を刺激する遊びに早変わりします。遊び心を忘れずに、親子で感覚遊びを楽しみましょう。